4/30(水)

4回目のアルベルトの田んぼの草取り。ヒエ、クサネムの他、マメ科雑草もあり、草取りは遅々として進まないが、次回を考えると種を落とす前に取ったほうが良い。除草剤の名前が明らかに、日本ではノミニーと言う商品名で売られているもの。もう少し早く散布すれば除草効果が上がったと思われる。
なお、いもち病が少しずつ拡大しているように思われる。日本では直ぐに農薬を散布するのだが、島には置いていない。朝露が残り、このため、感染し続けていると思われる。軽減措置として、ケイ酸分を増やすか、木酢液による予防等が考えられる。ケイ酸は籾殻に大量に含まれるのでなんとか投入できないか。また、島でも木酢液ができないか検討したい。
あれほどいたカメムシは一匹も見られない。どんな殺虫剤を撒いたのだろうか。
アルベルトの家では牛を飼っているが、雑草を食べさせていた。キューバに捨てるものなし。

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4/29(火)

 午前、アルベルト、ノボル、ヘススとともにメヤ地区へ行った。
 代表者と会い、栽培状況を聞いた。5人分、62ha分、LP7を2月に播種したとのこと。まだ、出穂が出ていない。今後の播種計画は、用水が有る所は順次、用水が無い所は雨季に入ったらとのこと。できたら300haまで増やしたいとのこと。
稲作の障害を聞いたところ、面積が多いので雑草、病気、害虫も一部に発生しているが、大きな問題は無いとのこと。
 4月26日の会議で「フカロで田植えをする」との話をしたら、メヤでも実施したいとのことだが、2.5haは多すぎると説明し、田植えをするのであれば、小面積で実施することで了解された。
クバポンの訪問団の受け入れを承諾。集会場所も確保したとのこと。
その後、メヤの小学校を訪問し、クバポンの訪問団の受け入れをお願いしたところ、了解。子どもたちの出し物を見せてくれるとのこと。後は専門的に聴きたいことがあれば連絡することになった。
大学へ向かう途中でヘススの田んぼを見る。場所は住んでいた家の脇。海藻施用の試験場所も見せてもらった。また、ブラックベリーやコーヒー、ココアの木も見せてもらった。マンゴーの実りは少なく、遅い。島中が同様で訪問団が来る時点では食べてもらえないだろう。ヘススの新しい家はここより4km程山の中。車ではいけない場所にある。水の確保がすべてのような気がする。
大学で松矢さんにメールを送信。

〈注〉4/29から5/6までの日記が届いていないため写真のみの掲載です。

5/21追記…抜けていた4/29〜5/6までの日記データが届きましたので掲載いたします。(管理者より)

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4/28(月)

ヨシコさん、ハバナへ出発。5時30分の船、ハバナに着くのは12時30分。飛行機の方が早いが、荷物制限があり、空港からの移動が大変なため、船を選択。
午前、アルベルトさんの田んぼへ、3回目。今日はカメムシ防除で草取りは進まず。やはり、殺虫剤は良く効く。ただ、道の反対からまたカメムシが飛んでくる心配がある。とりあえず、時間がある時は田んぼの草取りに精を出すことにする。

アルベルトの殺虫剤散布、よく効く
アルベルトの殺虫剤散布、よく効く
ヨシコさんの変わりにエドワルドの母さんが食事を作る
ヨシコさんの変わりにエドワルドの母さんが食事を作る
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4/26(土)

今日は私が来たことで食糧確保のため、豚を解体する日。エドワルドさんの兄弟、アルベルトさんが集まり、豚の心臓を一突き、毛そり、内臓を取って頭、胴体、腿に解体、皮、脂肪と肉に分け、ラードを取り、終了。日本では見られない光景、皆さんは慣れている。

豚の解体風景1
豚の解体風景1
豚の解体風景
豚の解体風景

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気温が34度を示す
気温が34度を示す
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4/25

午前、会議のため、大学へ。4地区の農家のほかに農業省、アナップが来ていた。草の根無償支援協力、4地区への訪問、田植えの実施、ロスパラシオス研究所への視察研修、クバポンの支援金、5月の訪問団の日程等話をする。(詳細は別添資料)
大学でメール発信、松矢さんからのメール受け取る。
UEB(農業用の資材や種を売る会社)でコンバインを見る。
イタリア製の刈り幅3mの大型コンバイン、2台所有し、メヤとシロデドンドで作業をしている。ヘロナに戻り、携帯電話を登録後、人民ペソビールを購入した。
帰宅後、ヨシ子、エステバンと訪問団の日程を検討。

会議の風景1
会議の風景1
会議の風景2
会議の風景2
UEBでコンバイン
UEBでコンバイン

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4/24

午前、アルベルトさんの田んぼへ行く前にエドワルドさんがヤギのフンをとりに行くので同行。ヤギのフンは適度に分解し、肥料として適しているようだ。日本では効きが遅いが、キューバは気温が高いのですぐ分解し、効果を出す。その後、草取り。

エドワルドの使用する馬車、ガソリン要らず、故障少なし
エドワルドの使用する馬車、ガソリン要らず、故障少なし
ヤギの糞を貰いに、畑で使用
ヤギの糞を貰いに、畑で使用
アルベルトのたんぼの雑草とカメムシ
アルベルトのたんぼの雑草とカメムシ
エドワルドの支給品、安価で購入、キューバでは給料では図れない点あり
エドワルドの支給品、安価で購入、キューバでは給料では図れない点あり
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4/23

午前、アルベルトさんの田んぼへ草取りに、初めて電気自転車で移動、アスファルト道は良いが、土の道は不安定である。ヒエとクサネムが多く、アルベルト、ルイス兄弟と少しずつ取っていく。暑くて、午前で精一杯。カメムシが多く、斑点米が心配。日本では見たことが無いほどのカメムシの量。
向かい側の田んぼは軍隊から企業が栽培することになったが、病気、雑草が多く、管理が大変である。
田んぼに行く前に作業着を購入したが、サイズの大きいものしかなく、ヨシコさんから直してもらう。

 

魚をさばくエドワルド(ヨシ子さんの夫)、日系人は魚好き
魚をさばくエドワルド(ヨシ子さんの夫)、日系人は魚好き
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4/22(火)

 7時25分のバスでヘロナへ、8時前にイミグラシオンへ、所長のアニヤさんに確認を取り、上川さん宅に民泊することに問題は無いとのこと。ホッとする。後で大学のホルヘ先生と相談し、連絡するとのこと。
 宮沢さん宅へ行き、最初にエステバンさんから携帯電話を譲り受ける。ただし、登録が必要。
次に宮沢さんに日本招待の話をし、下宿料を渡し、パスポート等取得費用にしてくれと説明した。
 その後、電話局で国際電話カードを取得、これで上川さん宅から国際電話が掛けられる。ただし、携帯電話の登録は別の場所でとのこと。行列ができ、時間切れとなった。
 バス時間まで前日に続き、ベニータさん宅へ。著作の「シャミセン」の日本語訳を借りる。後で読んだが、キューバの日系人の歴史や苦労がわかってとてもよい本である。コピーをとってみんなにも読んで貰いたい。
 13時のバスでシロレドンドへ。
 16時から電動自転車の練習。自転車の延長かな、アクセルの加減が難しい。

ボデガで砂糖を購入、米価格は0.46kgで5人民ペソ(約20円)
ボデガで砂糖を購入、米価格は0.46kgで5人民ペソ(約20円)
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4/21(月)

 今日は大学へ訪問し、ヘロナでいくつかの用事を済ませる日。
 8時30分まで待ったが、車が来なかった。エステバンが電動自転車を運んできた。バタバノを夜11時に出発、ヘロナに6時到着。お疲れ様でした。なんとか、船に乗れてよかった。
 ヒッチハイクのため、バス停へ。稲作組合会長のホルヘに出会う。メヤ地区は2月に100ha種まきを終え、6月に収穫予定。また、ベトナムからの支援で、田植え機、収穫機が来ることになっているとの話である。ただし、実施できるかが疑問、また、壊れることを考えると草の根無償支援協力もそのまま続けたほうがよいと思う。
 ヘロナまでヒッチハイク、ヘロナから大学までタクシー乗車。乗り物の確保は大変である。
 大学では下記の点を行った。
1.国際関係のホルヘ先生とヘスス先生からビザについて、説明を受ける。イミグラシオン(出入国管理事務所)へ行け。労働ビザでは普通、一般家庭には泊まれないとのこと。ビザの期間も説明を受けたい。今日は時間がないので明日早朝に行くことにする。
2.インターネットの使用許可は貰ったものの、有料メールサイトが開けず。とりあえず、村上さんへメールを送り、転送してもらう。今後、ヘスス先生のアドレスを使い、転送メールとしたい。
3.プロジェヘクト会議を26日(金)に予定した。
4.同僚から貰ったプロジェクターを寄贈した。大変喜んでいた。
 大学からヘロナに行く車を待つ間、宮沢ノボルさんに5月のCUBAPONの訪問内容を相談。
特に文化交流と懇談会は責任を持つとのこと、文化交流はナンシ-と相談するとのこと。加えて、日本のパスポートを取得するため、戸籍謄本が必要で日本に住むいとこに連絡するとのこと。5月の訪問団からこれを持参してもらうため、アイエフシーへ電話連絡して貰うこととした。鎌田さん、よろしくお願いします。
 昼食は人民ペソの店で上川さん、エステバンさん、宮沢さん、ナンシーさんの5人で囲む。文化交流は会場をICAPとするが、5月12日が平日のため、午後5時に懇談会、その後6時から8時でどうかと相談がまとまる。
 バス時間まで買い物、タバコ・鍵・ライターを購入、携帯電話は売り切れ、電動自転車のためのチェーンは売っていなかった。その後、日系2世の伊波ベニータさん宅を訪問し、18時のバスに乗る。安いが、満員で暑くて大変である。屋根の上から携帯電話で鎌田さんに電話する。文化交流が5月11日と知り、変更は聞いていない。
 メールが旨く機能せず、携帯電話も普段使えず、通信手段の検討が必要である。
 ものも無いので活動は大変である。

島の大学の先生と、VISA等の確認、4月26日に会議を決定 写真:左端…菊田さん、左2番目…青年の島大学のヘススさん、右端…日系2世のミヤザワ・ノボルさん
島の大学の先生と、VISA等の確認、4月26日に会議を決定
写真:左端…菊田さん、左2番目…青年の島大学のヘススさん、右端…日系2世のミヤザワ・ノボルさん
青年の島「ヘスス・モンタネ・オロペサ」大学の正門前、宮沢さんと上河さん
青年の島「ヘスス・モンタネ・オロペサ」大学の正門前、宮沢さんと上河さん
シロレドンドーヘロナ間を走っているバス、古くてすぐ故障する
シロレドンドーヘロナ間を走っているバス、古くてすぐ故障する
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